「ボールを持った時に、プレー選択で迷ってしまう。」
「なんとなくサッカーを観てるけど、もう少し攻撃について理解したい。」
このような方向けにサッカーにおける攻撃の優先順位を解説していきます。
本記事を読むと、プレーの選択に迷いがなくなったり、攻撃の本質を理解できたりします。
目次
それではさっそく見ていきましょう。
攻撃の優先順位:ゴールを奪うことが第一目的
いきなり本題ですが、攻撃の優先順位を考える上で大事なのは、より多くゴールを奪った方が勝つということです。
と言うと、「いや、そんなの当たり前じゃん。」って思いますよね。
しかし、これこそが本質なのです。
シュート→ドリブル→パスの順番
シュートをしなければゴールは生まれません。
ということで、シュートは第一優先となります。
その次は、前進しながらシュートもパスも行うことができるドリブル。
最後に、味方へのパスという順番になります。
ここまでは簡単ですよね。
しかし、この順序を意識することが本当に大切です。
走るよりパスの方が速い
基本的には、①シュート ②ドリブル ③パスの順番でプレーを選択するべきですが、状況によってはドリブルよりパスを優先すべきシーンもあります。
例えば、30M先にフリーな味方がいて、自分の前にもスペースがあるとしましょう。
ここで、自らドリブルして30M運ぶのとパスをするのでは、どちらが早く30M先にたどり着くでしょうか?
もちろんパスですよね。
パスは人が運ぶよりも速くボールを動かすことができるので、状況によっては素早く前進することができます。
しかし、このような状況が生まれるのはカウンター時や相手の守備が甘い時なので、基本的には、①シュート ②ドリブル ③パスの順番を意識しましょう。
横パス、バックパスはなぜ使う?
シュートとドリブルは、基本的に前方に向かってするプレーですが、パスは360°どこにでも出しますよね。
そして、プロが横パスやバックパスをよく使うのを見たことがあると思います。
優先順位に従うと、パスは最下位。
しかも、横や後ろに向かってするプレーなのになぜ頻繁に行うのでしょうか?
横パスを使う意味:相手を横に揺さぶる
横パスを使うのは、相手を左右に揺さぶるためです。
ずっと縦だけに仕掛けられるなら、ディフェンス側は攻められるサイドに人数をかけてしまえば簡単に攻撃を止めることができますよね。
このようにディフェンダーが多いと攻めることができないので、横パスを使って守備にすき間を作っていきます。
そして、スペースが空いた瞬間にドリブルをしたり、縦パスを入れたりします。
バックパスを使う意味:攻撃をやり直す
ゴールから遠ざかってしまうバックパスを行うのは、攻撃をやり直すためです。
例えば、縦に仕掛けようとしても、ディフェンス側の人数は足りている。
展開しようとしても、横も相手がしっかり塞いでいるとします。
この状況においては相手の守備が上回っているため、攻撃をやり直す必要があるのです。
そこで、バックパスを使います。
そして、この状況でやりがちなのが、バックパスをせずに適当にパスやドリブルを行なってしまうことです。
たとえパスやドリブルが1回成功したとしてもその後に必ず行き詰まり、結局相手に囲まれてしまいます。
適当なプレーを行う前に、先のことも考えてプレー選択をすることが重要になります。
元日本代表の遠藤保仁選手も言っていましたが、先を読んで一手を考えるというのはまるで将棋のようですね。
適切なプレーを選択しよう
適切な状況で、適切なプレーを選択することができればボールを奪われることはなくなります。
そのためには、常に頭を動かして今どのような状況なのか理解することが大切です。
そして、サッカーを観戦する時に、状況とプレー選択をセットで注目して見てみると新たな発見があるかもしれません。
今回はこれで以上となります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。