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戦術

【必見】サッカーの戦術用語12選!現代サッカーを語る上で欠かせない用語を徹底解説

投稿日:2020年12月20日 更新日:


戦術用語を知って、もっと深くサッカーを観れるようになりたい!難しい戦術や用語を見かけるけど、理解できない!

本記事では、このような方に向けに「サッカーの戦術用語12選」を紹介していきます。


 

目次

エリア→基本戦術→応用戦術→理論→概念
という順番で解説するので、上から順番に読んでいくと後半の難しい用語も簡単に理解することができます。

それではさっそく見ていきましょう。


 

戦術用語:エリア編

ハーフスペース

ハーフスペースとは、ピッチを5分割したときにサイドと中央に挟まれるエリアのことです。
また、ハーフスペース内で相手ゴールに近い部分をニアゾーンと言います。

ハーフスペースはシュートを打つことができ、クロスを上げることもできるというように、プレーの選択肢が多いエリアです。
また、半身になることでゴールを視野に入れながら360°に対してプレーすることができます。


 

チャンネル

チャンネルとは、CBとSBの間のスペースのことです。
ハーフスペースとの違いは、CBとSBのポジショニングによって大きくなったり、小さくなったりすることです。

チャンネルの間から抜け出しを狙ったり、間を通すパスを出したりすることでニアゾーンに到達することができます。
 

戦術用語:基本戦術編

カバーシャドウ

カバーシャドウとは、守備時に相手のパスコースを塞ぐようにポジションを取ることです。

カバーシャドウを使うことで、パスコース上にいる相手選手を無効化しながらプレッシングを行うことができます。
これにより1人の守備で2人の相手に対応でき、守備側が数的有利となります。


 

レイオフ

レイオフとは、楔のパスを受けた選手がワンタッチで前を向いている味方に落とすことです。
①楔のパスを出す選手 ②落とす選手 ③前向きでボールを受ける選手 の3人によるコンビネーションプレーですね。

相手のライン間で前を向くには基本的にはターンをしなければいけませんが、レイオフを使うことで簡単に前向きの選手を作ることができます。
また、鋭い楔のパスによってテンポが上がるので、チーム全体で攻撃のスイッチを共有しやすいです。


 

レイオフはカバーシャドウの対抗策

レイオフはカバーシャドウの対抗策として知られています。
3人目の選手が落とすことにより、カバーシャドウで塞がれたコースから外れてパスを受けることができるからです。
 

オーバーロード

オーバーロードとは、日本語でいう「過負荷」のことです。
サッカーにおいては、あるエリアに選手を集中させることを意味します。

オーバーロードを使うことで、選手間の距離が縮まるため、テンポの早いパス回しを行うことが可能となります。
また、ボールを奪われても選手が多いため、素早くプレッシングをかけることができます。


 

アイソレーション

アイソレーションとは、日本語でいう「孤立」のことです。

個で打開することができる選手にあえてアイソレーションの状態を作ることで、相手選手と1対1の状況を生み出すことができます。


 

オーバーロードでアイソレーションを生む

オーバーロードとアイソレーションは併用されることのある戦術です。

片方のサイドでオーバーロードを作って相手の守備を崩し、アイソレーションが作れている逆のサイドに展開することで大きなチャンスを生むことができます。


 

戦術用語:応用戦術編

偽9番

偽9番とは、9番(センターフォワード)の位置にいながらも、時に中盤まで落ちてゲームメイクに参加することです。
偽9番の選手には、ストライカーとしての決定力とゲームメイカーとしてのパスセンスの両方が求められます。

偽9番を使うことにより、中盤で数的優位を作ることができたり、相手のCBのマークを迷わせることができたりします。
また、センターフォワードの選手が落ちることでウイングの選手はアイソレーションの状態になるので、ドリブラーの才能を活かすことができます。


 

偽サイドバック(偽SB)

偽SBとは、サイドバックの選手が内側にポジションを絞り、ビルドアップに参加することです。
偽SBの選手には、高い足元の技術が求められます。

偽SBを使うことにより、中盤で数的優位を作ることができたり、選手が集まる中央をカウンターで使われづらくさせたりすることができます。
また、サイドバックが内側に入ることで相手が釣られて、ウイングへのパスコースが開きます。

こちらは、偽9番以上にアイソレーションを作りやすいので、偽SBを使うときはウイングの位置に強力なドリブラーを採用することが多いです。


 

ゲーゲンプレス

ドイツ語のゲーゲンには「反対」、「対立」といった意味があります。
つまり、ゲーゲンプレスとは「対プレス」。
カウンターを狙ってプレッシングしてくる相手へ対抗するプレッシング戦術となります。

具体的には、あえて相手がボールを奪いやすい状況を作り、相手が前がかりになったところでボールを奪い返してチャンスを作ります。


 

戦術用語:理論編

5レーン理論

5レーン理論とは、ピッチを縦に5分割した上で各選手のポジションに関する約束事を決めるプレーモデルのことです。
このプレーモデルがあることにより、選手がバランスよくピッチに配置されます。

また、約束事はトライアングルを多く作ることを目的として決められています。
トライアングルを作ることで、常にパスコースを確保することができたり、ボールを失ったときに3人で囲ってすぐに取り返したりすることができます。

応用戦術編で紹介した偽SBは、5レーン理論を元にした戦術です。


 

戦術用語:概念編

ポジショナルプレー

ポジショナルプレーとは、ピッチ上のどこにボールがあるかを踏まえて、選手たちが正しいポジショニングをしようとする考え方のことです。
攻撃だけでなく、守備においても必要な概念となっています。

ポジショナルプレーは正しいポジションをとることによって、優位性を確保することを目的としています。

応用戦術編で紹介した偽9番と偽SBは優位性を確保するための戦術、理論編で紹介した5レーン理論は優位性を確保するための決まり事となっています。


 

ストーミング

ストーミングとは、ボールを失うことを厭わず、狙ったエリアへ向かって手数をかけずにボールを運ぼうとする考え方のことです。
ボールを失ったら素早くプレッシングをかけて奪い返し、手数をかけないカウンターでチャンスを作ります。

当然、激しいプレッシングを行うとチームのバランスは崩れてしまいますが、それ以上に相手のバランスを崩すことを目的としています。

応用戦術編で紹介したゲーゲンプレスは、ストーミングを実現するための戦術となっています。

ポジショナルプレーとストーミングについてもう少し知りたい方は、「ポジショナルプレーとストーミング。最後に問われるのは「好き」の感情」をご覧ください。

 

戦術用語を理解して観戦を楽しもう

「サッカーの戦術用語12選」を紹介していきました。
これらの用語の意味を理解することができれば現代サッカーをより楽しめるので、ぜひ理解できるまで読みこんでくださいね。

サッカーのおすすめ戦術本を知りたい方は「【必見】サッカーの戦術本おすすめ7選!初心者から上級者まで勉強になる本を紹介」をご覧ください。
サッカー観戦をもっと楽しみたい方は「【お手軽】サッカーくじtotoの買い方を解説!Jリーグ観戦を2倍楽しもう」をご覧ください。

今回はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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