ハーフタイムや試合後に表示されるスタッツって何を意味している?どうやって見たらいいの?
本記事はそのような疑問に答えます。
スタッツの意味と見方
- ①スタッツで試合の状況、選手の特徴を掴もう
- ②図を理解しよう
- ③スタッツの見方とは?【3つの例を紹介】
スタッツの意味を知ってから、見方を理解していきましょう。
①スタッツで試合の状況、選手の特徴を掴もう
スタッツはなぜ表示されるのでしょうか?
それは、試合を見ただけでは気づかない試合の状況や選手の特徴に気づくためです。
スタッツにはチームスタッツと個人スタッツの2種類があります。
それでは、それぞれにどのような項目があるのか見ていきましょう。
チームスタッツ
- シュート
- 枠内シュート
- ボール支配率
- パス(成功率)
- オフサイド
- コーナーキック
- ファウル
- 警告/退場
- 平均ポジション
- プレーエリア
- アタッキングサイド
チームスタッツには以上のような項目があり、これらを見ることで試合の状況を掴むことができます。
平均ポジション、プレーエリア、アタッキングサイドは図で表示されます。
これらの図に関する話は②で説明していきます。
個人スタッツ
- シュート
- 枠内シュート
- ラストパス
- パス成功率
- 走行距離
- ヒートマップ
個人スタッツには以上のような項目があり、これらを見ることで選手の特徴に気づくことができます。
ヒートマップは図で表示されます。
なお放送では基本的にピックアップされた選手のデータしか表示されません。
しかし、ランキング形式の個人スタッツは表示されます。
項目は以下の通りです。
- 走行距離
- スプリント回数
- シュート数
- パス数
個人スタッツについては、書いてある数字や図をそのまま理解すれば良いと思います。
※上記以外のスタッツも存在しますが、放送でよく扱われるものを取り上げました。
②図を理解しよう
先ほど取り上げたチームスタッツの平均ポジション、プレーエリア、アタッキングサイドの見方について解説していきます。
平均ポジション
平均ポジションは、チームのポジショニングのバランスを表しています。
まず見るべきなのは、ポジショニングの高さ。
ポジショニングが高ければそのチームは攻撃の時間が長い、逆に低ければ守る時間が長いということがわかります。
次に見るべきなのは、選手同士の距離。
チームのスタイルは様々ですが、ピッチを広く使う方針なのに距離が近いなど思い通りにできているか確認できます。
守備的なチームに関しては、距離が近い方が理想ですね。
プレーエリア
プレーエリアはコートを横に3分割したディフェンシブサード、ミドルサード、アタッキングサードに分かれています。
こちらを見ると、どのエリアで多くプレーされているかわかります。
次に紹介するアタッキングサイドもコートを縦に3分割したものですが、プレーエリアは試合を通しての割合、アタッキングサイドは攻撃時の割合という違いがあります。
サッカーは陣取り合戦の要素もあるので、高い位置でのプレー割合が高い方が試合を優位に進めているということになります。
アタッキングサイド
アタッキングサイドは左サイド、中央、右サイドのどこから責める割合が多いかを表しています。
基本的には全てのエリアから均等に攻撃が行われているのがバランスの良い状態になります。
なぜなら、その方が相手も対応しづらいからです。
しかし、相手の弱点やチームのストロングポイントを考えて一つのエリアからの攻撃が多いこともあります。
こちらに関しては、選手の特徴やチームの方針と照らし合わせながら考えるのがいいですね。
③スタッツの見方とは?【3つの例を紹介】
スタッツはどのように読み取れば良いのでしょうか?
基本的には1つのデータではなく、複数のデータを組み合わせて試合の状況を理解していきます。
3つの例を用いて説明していきましょう。
支配率×シュート×スコア
「支配率×シュート×スコア」をまず見ていきます。
これは理解しやすいです。
「あるチームの支配率70%と相手をかなり上回っている。しかし、シュート本数が少ない。スコアも動いていない。」というデータを考えてみます。
このスタッツからわかることは、相手チームの思い通りに守備ができているということです。
きっと相手チームは、「相手にボールを持たせるけどバイタルエリアでは自由にさせない。そして、奪ったらカウンターで仕留める。」という方針で戦っているのでしょう。
スタッツからこのチームの攻撃はうまく行っていないということを読み取ることができます。
ファウル×警告/退場
次に「ファウル×警告/退場」について。
「ファウル数は多いけど、警告と退場は0。」というスタッツがあるとするとどのようなことがわかるでしょうか?
これも簡単だと思いますが、カードが出てチームが不利にならないように上手にファウルをしているということがわかります。
反則に関する数値もこのように組み合わせることで、発見につながります。
支配率×プレーエリア×パス成功率
最後に「支配率×プレーエリア×パス成功率」について。
「あるチームの支配率が相手を上回っていて、ディフェンシブサードでのプレー割合が比較的高い。パス成功率も高い。」というデータを考えてみます。
このスタッツからわかることは、このチームはビルドアップを丁寧に行い、ディフェンシブサードを突破してから素早く攻めるチームだということです。
さらに、スコアやシュート数などを見ていけば、その後の攻撃が成功しているのかなども読み取ることができます。
スタッツ通りにいくとは限らない
ここまでスタッツの意味や見方について説明してきましたが、最後に伝えたいのは「必ずしもスタッツ通りに試合が進むわけではない。」ということです。
ここがサッカーの難しさであり、面白さでもあります。
しかし、試合内容を深く理解することはできるので、ぜひ今後はスタッツに注目して観戦してみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。