ついに、2021年シーズンのJリーグが開幕します。
開幕戦は2020年王者の川崎フロンターレと2019年王者の横浜F・マリノス。
両者ともに攻撃的なチームであるため、誰が見ても面白い展開となるでしょう。
「そんな試合を事前情報もなく見るのはもったいない!」ということで今回は初めてプレビューを書きました。
ぜひこのプレビューを最後まで読んで、開幕戦をより楽しんでくださいね。
目次は以下の通りです。
王者対王者。開幕戦を制するのは?
- ①予想スタメン
- ②4つの局面
- ③試合の見どころ
それではさっそく見ていきましょう。
①予想スタメン
フロンターレは4-3-3でゼロックスのスタメンと同じと予想。
マリノスは新システムの3-3-1-3で、怪我をしたエウベルに代わり、高卒ルーキーの樺山が出場すると予想しました。
普通に考えると昨シーズンWGとして出場していた前田や高野を起用すると思いますが、樺山のメンタルの強さに期待してのスタメン予想。
能力の高さを見せつけて欲しいですね。
②4つの局面
ここでは、マリノス視点に立ち
- 自陣での攻撃
- 敵陣での攻撃
- 敵陣での守備
- 自陣での守備
に分けてどのようなプレーが起こるか予想していきます。
自陣での攻撃
自陣での攻撃はさらにGKが参加しているかどうかで分けます。
GK参加時
GKが参加する際に考慮しなければならないのは、3バックの中央がどこにポジションを取るかです。
そのまま真ん中にいたらアンカーと被り、スペースを消してしまいますよね。
ですので、この時は4バックのように攻撃をするのではないかと考えています。
WBの片方がIHの位置へ移動し、もう片方はSBに。
3バックの1人が逆SBの位置につくことで4-3-3のフォーメーションになります。
画像では小池をIHの位置に移動させましたが、逆回りに変形することもできるでしょう。
この動きが取り入れられるとすれば、相手DFは相当人を捕まえにくくなるはずです。
この時にポイントとなるのが、アンカー脇とサイドにあるスペースをうまく使えるかどうかです。
このスペースを活かす技術はあると思いますが、プレス剥がせなかった時にGK高丘のミドルパスの精度が重要になってきます。
また崩し方に関しては、IHが外に開き、SBが中に絞るようなポジションチェンジは効果的かもしれません。
3CB+アンカー
GKが参加していない時は3CB+アンカーで組み立てると考えています。
3CB+アンカーで相手のFWに対して数的優位を作りつつ、サイドのスペースを狙っていきます。
こちらについても小池が浮いてもいいですし、トップ下のマルコスがサイドに開いてもいいと思います。
また、WGが下りることでこのスペースを使うことも考えられますね。
畠中が中央にいることでどちらのスペースにもパスを通せるのは大きいです。
敵陣での攻撃
敵陣での攻撃では、2-3-5の形を作ることが基本だと考えています。
中盤のハーフスペースにティーラトンと岩田、WBの小池が一列上がることで前線に5枚の選手を配置することができます。
「前線に5枚の選手を配置する」というのは今絶好調のマンチェスター・シティがとっている戦術ですが、キック精度の高い選手を2列目に置けるならば使わない手はないです。
また、フロンターレの構造的にもシミッチの脇、つまりバイタルエリアが空きやすくなっています。
そのため、この配置を保ちながらポジションチェンジで意表をつき、バイタルエリアを攻略することが重要になってきます。
この基本を踏まえて2つほど攻撃パターンを考えてみます。
ハーフスペースからアーリークロス
仲川が外で持った時、小池はインナーラップします。
昨年まではこの動きをしてもDFについていかれてしまい、ボランチに戻して攻撃をやり直すことが多かったです。
しかし、今年はボランチがいた位置に岩田がいます。
これにより、WGがボールを下げ、相手がDFラインを上げる瞬間に背後へのロングパスを狙うことができるようになりました。
さらに、ティーラトンも高いキック精度を持っているため、この攻撃は逆サイドでも行えるはずです。
この両ハーフスペースからのアーリークロスは今季のマリノスの大きな武器となるのではないかと考えています。
バイタルエリアで受ける
今度は仲川が内、小池が外にいますね。
中盤にいる岩田がサイドに開くことでSHを引きつけて門を作り、そこで仲川が受けます。
そこから左足のカットインシュートを狙ったり、大外に叩いてクロスを狙ったりします。
ただこのエリアについてはフロンターレも注意しているでしょうし、そう簡単にはこのようなシーンは作れないでしょう。
しかし、試合中数回はあるかもしれません。
敵陣での守備
敵陣での守備は小池をボランチの位置に上げて4-2-3-1の形でハイプレスをするのではないかと考えています。
マリノスが5バックにした場合、大きなスペースができるのはアンカー脇です。
そして、フロンターレはこのスペースに2人のIHを配置しています。
そのため、5バックでのハイプレスは簡単にいなされてしまいます。
このIH2枚をしっかりと潰すために、4バックにしてボランチ2枚で噛み合わせるという守備が行われるのではないかと考えています。
小池を上げるのは相手に前進されたとしても素早くWBの位置に戻ることができ、チアゴを中央に置くことができるからです。
自陣での守備
自陣での守備は5-3-2の形になると考えています。
ここでのポイントはフロンターレにずっと保持されないようにいかにチャレンジしていけるかだと思っています。
もしここで引きすぎてしまって相手に主導権を与えたら、マリノスは敗戦以上のダメージを受けるに違いありません。
一枚は必ずチャレンジさせて、その選手のスペースをしっかりとカバーさせます。
この時に、3CBがいかに怖がらずに相手を潰しに出れるかが重要です。
このチャレンジ&カバーを繰り返し、サイドに追い込んだところで挟み込んで取るのがベストなのではないでしょうか。
③試合の見どころ
時間帯別得失点
時間帯別得点
1-15 | 16-30 | 31-前終 | 46-60 | 61-75 | 76-後終 | |
フロンターレ | 4 | 15 | 11 | 24 | 12 | 22 |
マリノス | 14 | 8 | 8 | 9 | 10 | 20 |
マリノスは前半立ち上がりの得点数が14と2番目に多くなっています。
これは相手が動きに慣れる前に、得点しているからでしょう。
対して、フロンターレは後半立ち上がりの得点数が24と最も多くなっています。
この理由は、フロンターレが相手の隙などを前半のうちに見つけているからでしょうか。
マリノスとしては、前半も後半も立ち上がりにボールを握ることができれば都合よく試合を進めることができそうですね。
また、終了間際は両者得点が多くなっています。
金曜夜の開幕戦ということもあり、最後にドラマが待っているかもしれません。
(逆等々力劇場であることを願っています。笑)
時間帯別失点
1-15 | 16-30 | 31-前終 | 46-60 | 61-75 | 76-後終 | |
フロンターレ | 5 | 3 | 6 | 9 | 5 | 3 |
マリノス | 8 | 7 | 9 | 10 | 10 | 15 |
マリノスは後半に失点が多いことが分かりますね。
最後まで全員が走り切れるように、交代もうまく使っていかなければいけません。
フロンターレはそもそも失点が少ないですが、後半立ち上がりは多くなっています。
前半立ち上がり、後半立ち上がりで1点ずつ取れることが理想ですね。
私的キーマンは岩田
筆者はこの試合のキーマンは岩田だと考えています。
攻撃面では上述した通り、クロスやオーバーラップを使って厚みを出すことができるか。
そして、守備面では三笘を抑えることができるか。
三笘は昨季のマリノス戦で3ゴール1アシストを記録しているマリノスキラーです。
移籍して初の公式戦となりますが、岩田は攻守において大役を任されています。
注目しましょう。
開幕戦勝利を!
以上、2021年Jリーグ開幕戦のプレビューを行っていきました。
新システムということで予想のつかない部分も多いですが、このプレビューを読んでいただいた皆さんが楽しく試合を観戦できることを願っています。
絶対に勝ちましょう。
今回はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。