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【特殊戦術】偽9番の意味とは?有効なフォーメーションや代表的な選手を紹介!

投稿日:2020年12月10日 更新日:


「偽9番の意味って?メリットやデメリットは?有効なフォーメーションや代表的な選手を知りたい!」

本記事では、このような方に向けて偽9番について解説していきます。


 

それではさっそく見ていきましょう。
 

偽9番とは?

偽9番とは、9番(センターフォワード)の位置にいながらも、中盤に落ちてゲームメイクに参加する選手のことを言います。
つまり、攻撃を組み立てながらもゴール前ではストライカーとしての能力を発揮するというレベルの高い戦術になります。

偽9番が中盤に落ちたらWGは高い位置を取ります。
そうすることで、相手は中央かサイドのどちらかのスペースを空けなければならなくなります。

この戦術は昔から存在していたと言われていますが、2009年のエル・クラシコで当時バルセロナの監督であったペップ・グアルディオラがメッシを偽9番として起用し、レアル・マドリードの守備を崩壊させたことから有名になりました。
こちらについては、実際の映像を記事後半で取り上げています。

また、偽9番はスペイン語の「ファルソ・ヌエべ」と呼ばれることもあります。
 

偽9番のメリット

偽9番のメリットには、

  • 中盤で数的優位を作ることができる
  • 相手のCBを迷わせることができる

という2点があります。
 

中盤で数的優位を作ることができる

偽9番を使うことで中盤の人数が1人増えるので、数的優位を作り出すことができます。
数的優位を作ることができると中央のエリアを自由に使えるので、簡単にゴール前までボールを運ぶことができます。

また、相手のMFからすると背後から選手が現れるのでマークに付きづらいです。
 

相手のCBを迷わせることができる

偽9番が中盤に下りる時、相手のCBはそのままマークにつくのか、ディフェンスラインに残るのか迷いが生じます。
もしマークについていけばディフェンスラインが1枚減ることになってしまい、ディフェンスラインに残れば先ほど挙げたように中盤で数的優位を作られてしまいます。

このように、相手CBに迷うことで守備に隙が生まれやすくなります。
 

偽9番のデメリット

偽9番のデメリットには、

  • 偽9番をこなせる選手が少ない
  • 特定の選手に依存してしまう

という2点があります。
 

偽9番をこなせる選手が少ない

偽9番は、ゲームメイク力と得点力という全く別の能力を高いレベルで求められます。
そのため、この戦術を実行するにふさわしい選手は限られています。

どちらかの能力が中途半端な選手が偽9番を務めることになると、どちらかのプレーの質が落ちてしまうので結果的にチーム全体のパフォーマンスが落ちてしまいます。
 

特定の選手に依存してしまう

偽9番を務めることのできる選手がいたとしても、その選手への依存度が高くなってしまいます。
そのため、相手チームが偽9番の対策を完璧にできていたらチームの攻撃は全く機能しなくなります。

また、その選手が怪我などで離脱した場合、システムを変更しなければならない状況に陥ります。


 

【動画あり】偽9番といえばこの選手!

偽9番のシステムについて理解したところで実際に動きを見ていきましょう。
ここでは代表的な選手として、

  • メッシ(バルセロナ)
  • フィルミーノ(リヴァプール)
  • トッティ(ローマ)

を紹介します。
 

メッシ(バルセロナ)

冒頭でも紹介した通り、偽9番といえばメッシですね。
こちらの動画は、メッシが偽9番として大活躍した2009年のエル・クラシコのハイライトになります。

動画を見るとメリットで触れた点がよく分かりますよね。
レアル・マドリードのCBはメッシについていくのか迷って微妙なポジションをとってしまったため、真ん中に大きなスペースを与えてしまいました。
 

クラシコでのゴールを解説

それでは、バルセロナの1点目(1:25~)について解説していきます。

WGのエトーは右サイドで高い位置を保ち、ディフェンスラインを押し込んでいます。
そして、メッシは偽9番として中盤までポジションを落としました。
この動きに相手のCBがついてきたことで、ディフェンスラインに乱れが生じます。

これによってできた広大なスペースにアンリが走り込み、メッシの素晴らしいパスでレアル・マドリードの守備を破壊しました。
 

偽9番が最も似合う選手

そして、この戦術を可能にしているのはメッシの人間離れした技術です。
オフェンスにおいてほぼ全てのタスクをこなすことができるメッシにとって、偽9番は最も合っているシステムであると言えます。

当時のメンバーによる2009年のクラシコの回想は、「“偽9番”が生まれた日…チャビ&アンリ&メッシが回想「ペップはシステムを変えた」」をご覧ください。

 

フィルミーノ(リヴァプール)

リヴァプールに所属するフィルミーノは、ブラジル人らしい圧倒的なテクニックとブラジル人FWらしくない味方を生かすプレーを兼ね備えた現代の偽9番を代表する選手です。
両WGのサラーとマネが活躍することができているのは、この選手のおかげといっても過言ではありません。
 

仲間を活かしながら得点する

動画を見てわかると思うのですが、フィルミーノは中盤まで落ちてパスを引き出しながらも、最後は自分が得点を決めてしまいます。
デメリットでも触れた通り、偽9番は難易度の高い戦術ですが、このように完璧にこなせる選手がいれば恐ろしいほどの破壊力を発揮します。
 

トッティ(ローマ)

ローマのレジェンドであるトッティも偽9番として有名な選手です。

しかし、トッティの偽9番は、自身を追い越していく味方にアシストするという特徴があります。
なぜなら、強いフィジカルを活かしたポストプレーによって、厳しいマークを受けてもタメを作ることができるからです。

素晴らしいテクニックと強靭なフィジカルを持つトッティだからこそできる、特殊な偽9番です。
 

偽9番を活かすフォーメーション

偽9番を活かす代表的なフォーメーションには、

  • 4-3-3
  • 4-2-3-1

の2つがあります。
 

4-3-3

4-3-3の場合は、中盤にひし形を作ることでポゼッションを高め、相手のCBが出てきたところでWGが背後を狙います。

CBが釣られて出てきたら相手の最終ラインは3枚になり、CBとSBの間に広大なスペースができます。
能力の高いWGの選手にこのスペースを与えることによって、大きなチャンスを作れます。

先ほど取り上げたバルセロナも4-3-3でした。
 

4-2-3-1

4-2-3-1の場合は、最前線にいる偽9番の選手が落ちるタイミングで2列目の選手が飛び出して背後を狙います。

偽9番の選手が落ちると、相手はディフェンスラインを押し上げようとするので後方にスペースが生まれます。
そのため、中盤の選手がタイミングよく抜け出すことができると一気にディフェンスラインを破ることができます。

先ほど取り上げたローマも4-2-3-1でした。
 

偽9番を理解して、戦術をもっと楽しもう

偽9番について理解できたでしょうか?
このシステムは多くのチームで使われているわけではないですが、頭に入れておくといざ出てきたときにより観戦を楽しむことができると思います。
ぜひ試合の中で発見してみてくださいね。

現代サッカーの戦術をもっと知りたい方は、「【必見】サッカーの戦術用語12選!現代サッカーを語る上で欠かせない用語を徹底解説」をご覧ください。

今回はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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