
サッカーのレイオフって?レイオフを使うのにはどんなメリットがあるの?実際にレイオフが使われているプレー映像を見てみたい!
本記事では、このような方に向けてレイオフについて分かりやすく解説していきます。
目次
それではさっそく見ていきましょう。
サッカーのレイオフとは?
レイオフとは、楔のパスを受けた選手がワンタッチで前を向いている味方に落とすことです。
楔のパスを打ち込む選手、パスをワンタッチを落とす選手、前向きでボールを受ける選手の3人によるコンビネーションプレーになります。
楔のパスのスピード、2人目と3人目の距離感が大事です。
レイオフを使う3つのメリット
レイオフには
- ターンを使わずに前を向ける
- 相手の目線を動かせる
- カバーシャドウを無効化できる
という3つのメリットがあります。
ターンを使わずに前を向ける
縦パスを受けて前を向くためには、ターンをしなければいけません。
しかし、ターンは正確にトラップする技術や視野の広さがないと成功せず、ボールを奪われてしまいます。
特に、近年は守備の戦術が発展しているため、狭いエリアでターンをすることの難易度は高くなっています。
しかし、レイオフを使えば3人目の選手は前を向いた状態でボールを受けることができるのでターンをする必要がありません。
相手の目線を動かせる
単純に縦パスを入れるだけであれば、ボールは一直線にしか動きません。
しかし、レイオフは縦パス、落とし、3人目の選手のトラップで3回ボールの動きが変わることになります。
そのため、相手の目線を動かすことができ、守備の隙を作りやすいです。
カバーシャドウを無効化できる
カバーシャドウとは、守備時に相手のパスコースを塞ぐようにポジションを取ることです。
レイオフを使うとこのカバーシャドウを無効化することができます。
塞がれたパスコースを経由せずにボールを届けることができるからです。
現代サッカーはハイプレス戦術が流行しており、カバーシャドウしながらプレスをかけるシーンは多くあるので、レイオフの動きも同じように重要になってきます。
ナポリのレイオフを観てみよう
サッリが監督を務めていた頃のナポリは、レイオフを効果的に使うチームとして有名でした。
その1タッチパスによるコンビネーションから「世界一美しいサッカー」と言われていたほどです。
そんなナポリのレイオフを見てみましょう。
ビルドアップでレイオフ
こちらはビルドアップでレイオフを使い、中盤の選手をフリーにしたシーンです。
CBが縦パスを入れると、高い位置にいたFWがワンタッチで中盤の選手に渡します。
これによって、中盤の選手がフリーで前向きにボールを受けることができただけでなく、この動きにレアル・マドリードの2選手が釣られたことで前方にスペースが生まれました。
ここから出したスルーパスが得点へと繋がりました。
バイタルエリアでレイオフ
こちらは敵陣の深い位置でレイオフを使ったシーンです。
相手はゴール付近までしっかりと引いて守っているので、バイタルエリアは非常に狭くなっています。
この狭いエリアでターンをするのは高い技術を必要としますが、レイオフを使うことで前向きの選手を作り出しています。
落としのパスがずれてしまったため、難しい体勢になってしまいましたが、ナポリの選手たちが粘ってゴールを奪い取りました。
レイオフで受けてそのままゴール
こちらは3人目の選手がそのままゴールを決めたシーンです。
レイオフは楔のパスを出す段階で2人目と3人目の選手が近くにいることが多いですが、こちらのシーンでは3人目の選手が走り込んでくることで相手にとってより掴みづらい攻撃になっています。
さらに、レイオフ前のパスも含めて相手のDFが何度も目線を動かされていることがわかると思います。
ここまで揺さぶられると、人数をかけたディフェンスでも防ぐことは難しいでしょう。
ナポリのレイオフを使った美しい得点でした。
レイオフに注目してサッカーを観よう
レイオフの意味やメリット、実際のシーンについて取り上げていきました。
ぜひ今後はレイオフの動きに注目してサッカーを観てみてくださいね。
今回はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。