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データと動画で振り返るエリキの活躍。2021年のポジションは?

投稿日:2021年1月5日 更新日:

3億円での完全移籍加入が報じられているエリキ。

本記事では、

「2020年のエリキってどうだった?」
「2021年のエリキはどのように起用される?」

といった疑問にデータと動画を用いて答えていきます。
ぜひ最後までご覧ください。

ということで、目次はこちら。

  • ①2020年のエリキを振り返る【データ編】
  • ②2020年のエリキを振り返る【動画編】
  • ③2021年、エリキの起用法は?

それではさっそく見ていきましょう。

①2020年のエリキを振り返る【データ編】

まずは、2020年のエリキをデータを用いて振り返っていきます。
データに関しては、Football LABのものを参考にさせていただいています。
 

2019年と2020年を比較

まずは、2019年と2020年のエリキを比較したときにどのような違いがあるのか見ていきましょう。
 

決定力UP

2019年 2020年
シュート数 37 52
ゴール数 8 13
シュート成功率 21.6% 25.0%

まず、2020年のエリキの特徴として1番目立つのは、決定力の高さですね。
2019年時点でもかなり高いシュート成功率を記録していますが、2020年は3.4%も増加しました。

ちなみに、この25.0%というシュート成功率はFootball LAB内の得点ランキングに載っている(9ゴール以上挙げている)選手の中で、興梠慎三と並んでトップとなる数値です。
しかし、エリキは興梠よりも3点多くとっているので、2020年のシュート成功率の王はエリキと言えそうですね。
 

クロスチャンス力に変化

下の表は、エリキのプレースタイル指標を2019年と2020年で比較したものです。
プレースタイル指標とは、Football LABで独自に計算している選手の特徴を表す1~20の数値になります。

2019年 2020年
決定力 15 15
ワンタッチシュート 12 11
ヘディングシュート 7 5
ロングシュート 10 11
セットプレーシュート 5 5
パスレスポンス 18 17
敵陣空中戦 5 5
ドリブルチャンス 12 11
クロスチャンス 6 12
パスチャンス 13 12
ビルドアップ 3 3
自陣空中戦 3 3
守備 2 2
ボール奪取 1 1
カバーエリア 9 10

こちらの表を見ると、まずほとんどの数値に変化がないことがわかります。
これはエリキのプレーが2019年からブレていないということなので、素晴らしいと思います。

そして、唯一変化があるのがクロスチャンス力の増加。
この変化の要因は、エリキがWGのポジションで起用される回数が多くなったことだと思われます。
マリノスは「低くて速いクロスで点を取る」というのを武器にしているので、この能力が上がることは得点数を増やすにあたってとても良いことですね。
 

ポジション毎のデータ

2020年のエリキはCF、左WG、右WG、シャドーと主に4つのポジションで起用されました。
このポジションによって、どのような変化があったのか見ていきましょう。
 

シャドーで得点量産

下の表は先発時のポジション毎のゴール数、アシスト数になります。

   

出場試合数 ゴール数 アシスト数
右WG 4 1 1
シャドー 7 7 2
左WG 7 1 0
CF 2 0 0

表を見て分かる通り、シャドーで起用されたときにエリキは最も力を発揮できたようです。
シャドーとして先発出場した7試合中5試合が9月に行われたリーグ戦であり、月間MVPにも選ばれました。

また、2020年は左WGとして期待されていましたが、こちらのポジションでは思うような結果が出ず。
表には載っていませんが、左WGとして先発出場した7試合中6試合で敗戦しているというデータもあります。

CF起用については、結果を出せていないものの試合数が少ないことと2019年の出来を考えると問題ないでしょう。
 

②2020年のエリキを振り返る【動画編】

次は、動画を用いながら2020年のエリキを振り返っていきます。
 

カットインシュートでの得点

2020年のエリキの特徴として、カットインしてニアを抜くシュートが増えた傾向にあります。
筆者が調べた結果、全13得点中3点はこの形でした。

こちらはハイライト動画ですが、再生を押すと該当プレーから始まります。
(エリキの2点目は5:15~になります。)
動画を見ていただくと分かる通り、昨年のホーム大分戦では、カットインしてから股抜きでニアを狙うという全く同じ形で2得点を挙げています。

昨シーズンの仲川がカットインして左足で打つという形を手に入れたのと同様、選手に決まった得点の形ができるとチームとして攻撃しやすくなりますね。
 

アシストは多いが・・・

2020年のエリキは4つのアシストを記録しました。
もちろんこれはストライカーとしては高い数値と言えます。

しかし、今季期待されていた左サイドからのクロスでアシストするシーンは一度もありませんでした。

逆に右サイドからのクロスでは2アシストを記録しています。

エリキは縦に速い選手なので、スピードを落とさずに蹴ることができる順足サイドからのクロスの方がやりやすそうですね。

③2021年、エリキの起用法は?

ここでは2021年のエリキがどのように起用されるか、マリノスが昨年に使用した2つのフォーメーションに分けて考察していきます。
 

4-2-1-3

まずは、基本的な4-2-1-3のフォーメーションの場合を考えてみましょう。
 

基本はCF

まずマリノスの現状を考慮すると、計算できる選手がエリキとオナイウしかいないCFで起用されることがメインとなるでしょう。
データ編で取り上げたように2020年はCFとして先発出場する機会が少なかったですが、2019年の活躍や昨年にゴール、アシストを量産したことを考えるとこのポジションが最も合っていると言えます。
 

選手が欠ければ先発右WGも

右WGには仲川、水沼といった質の高い選手がいますが、そのどちらかが怪我などで離脱してしまった場合は右WGとして先発する可能性があると思います。
特に、仲川が欠けると縦への推進力が落ちてしまうので、エリキの推進力で補うことが考えられます。
 

オープン展開の交代要員として左WG

守備ブロックを固められた中で切り崩していくのは、2020年を見る限りエリキには難しそうでした。
しかし、オープン展開になってスペースがある場合は、カットインしてシュートを放つ得意の形を発揮できるでしょう。
そのため、オープン展開の交代要員としてならば、左WGで起用される可能性があると思います。

左WGのスタートに関しては、新加入のエウベルと2年目の前田に期待したいですね。
 

3-4-2-1

次に、昨年の途中に採用された3-4-2-1のフォーメーションの場合を考えてみましょう。
 

基本はシャドー、CFも?

昨年の活躍を見る限り、基本的にシャドーで使われるでしょう。
しかし、CFは基本的にオナイウしかいないこと、シャドーには才能のある選手が多くいることを考えるとCFで起用されるかもしれません。
その場合は、従来のようにサイドからクロスを入れるというより、中央をコンビネーションで崩していく攻撃が見られるはずです。
 

2021年もエリキの活躍に期待

以上、エリキの2020年をデータと動画で振り返り、2021年について考察していきました。
今後、移籍によってチーム状況は変化すると思うので、記事に書いた通りになるとは断言できませんが、来季もエリキの活躍を見ることができると良いですね。
新加入のエウベルとの共存にも注目しましょう。

来季のマリノスに関する記事はこちら

移籍情報はこちら

2020年のマリノスベストゴールはこちら

今回はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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