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戦術

【守備戦術】サッカーのリトリートとは?代表的なフォーメーションやチームも解説!

投稿日:2021年1月12日 更新日:

「リトリートって何?メリットとデメリットを知りたい!」
「リトリートに適するフォーメーションは?」
「リトリートを使う代表的なサッカーチームを教えて!」

本記事では、このような方に向けてリトリートについて解説していきます。
 

リトリートを徹底解説!

  • ①サッカーのリトリートとは?
  • ②リトリートのメリット
  • ③リトリートのデメリット
  • ④リトリートに適するフォーメーション
  • ⑤リトリートを使う代表的なチーム

それではさっそく見ていきましょう。

①サッカーのリトリートとは?

リトリートとは、相手にボールを奪われたらすぐに自陣に戻り、守備ブロックを形成して守る戦術です。
高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪いに行くハイプレスと対立する戦術として知られています。

DF、MFだけでなく、FWの選手もしっかりと自陣まで戻ることでより強固な守備を行うことができます。
リトリートのようにゴール前に選手を並べる戦術は「パーク・ザ・バス」(ゴール前にバスを並べる)と呼ばれることもありますが、こちらは基本的にあまり良い意味では使われていません。

また、リベロを置くことで守備を強固にするカテナチオといった戦術もありますが、現在はあまり使われていません。

堅守を意味するカテナチオについて知りたい方は「【鉄壁】カテナチオとは?イタリア代表で有名になったサッカー戦術を徹底解説」をご覧ください。

 

②リトリートのメリット

リトリートには、

  • 失点しづらい
  • ロングカウンターに繋げられる

という2つのメリットがあります。
 

失点しづらい

リトリートは11人全員で自陣まで引いて守るので、失点を抑えることができます。
相手に足元の技術がある選手がいても、その技術を活かすことができるスペースを与えなければ相手に崩されることはありません。
 

ロングカウンターに繋げられる

リトリートで相手選手を自陣の深くまで引き込むことでロングカウンターに繋げることができます。
 

ロングカウンターとは

ロングカウンターとは、自陣の深い位置まで相手選手を引き込み、ボールを奪ったら一気に仕掛ける長い距離のカウンターのことです。

相手の背後には広大なスペースがあるので、ボールをゆっくりと回して攻める時と比べて簡単にゴールを奪うことができます。
また、前線にスピードのある選手を起用することでより早くゴールに迫ることができるため、より強力なロングカウンターを行うことができます。
 

③リトリートのデメリット

リトリートには、

  • 守備の時間が長くなる
  • 体力・精神を消耗する

という2つのデメリットがあります。
 

守備の時間が長くなる

リトリートにおいて、ボールを奪うことよりゴールを奪われないことが優先されます。
そのため、相手がボールを持ち、自分たちが守備をする時間が長くなります。
 

体力・精神を消耗する

どれだけ相手が攻めてきても、ゴールを奪われないように我慢しなければいけません。
1度や2度なら集中できるかもしれませんが、試合中ずっと攻められたら体力や精神をかなり消耗してしまいます。

そのため、リトリートでボールを奪ったらカウンターを仕掛けるだけでなく、ボールを保持して体力や精神を回復することも必要です。

④リトリートに適するフォーメーション

リトリートに適するフォーメーションとして4-4-2があります。

4-4-2

4-4-2は前線に2枚、中盤に4枚、最終ラインに4枚という3つのラインでスペースにまんべんなく選手を配置することができるため、リトリートサッカーを行う上でよく採用されるフォーメーションです。

FWはパスコースを塞ぎながらスペースを空けないようにボールホルダーに寄せます。
ただ引いているだけだと高精度なロングパスを蹴られてしまうからです。
MFは相手にミスが出た時にボールを奪ったり、インターセプトを狙ったりします。
DFは抜け出してきた相手に対応したり、ロングボールをヘディングで跳ね返したりします。
 

⑤リトリートを使う代表的なチーム

リトリートを使う代表的なチームとして、

  • アトレティコ・マドリード
  • レスター

の2つがあります。
 

アトレティコ・マドリード

ボールを奪われた瞬間の黒ユニフォームのチーム、アトレティコ・マドリードの選手たちに注目してください。
攻撃していた複数の選手が猛スピードで自陣に戻っているのがわかると思います。

本来、カウンターを受けるチームは数的不利な状況になりますが、相手がペナルティエリア付近に到達した時には、守備側が8対3と、数的有利を作り出すことができています。
そして、攻撃が落ち着いた瞬間にすばやく2ラインの守備ブロックを形成。
結果的に、相手の攻撃を防ぐことができました。
 

アトレティコを率いるシメオネ

アトレティコ・マドリードでは、2011年から現在までディエゴ・シメオネが監督を務めています。
アトレティコはシメオネ就任までは中位に沈んでいましたが、就任後はラ・リーガを含む計7つのタイトルを獲得しています。

シメオネはコンパクトなリトリートサッカーと素早いカウンターを好む監督です。
彼の熱意ある指導によって、アトレティコの鉄壁の守備は作られています。

下の動画を見ると、シメオネの守備に対する考え方を知ることができると思います。
この守備に対する熱い思いはTwitterで話題を呼びました。


 

レスター

2015-2016シーズンのプレミアリーグで奇跡の優勝を果たしたレスターも、リトリートで守るチームとして有名です。

レスターの背番号20はFWの岡崎ですが、自陣の深い位置までプレスバックしているのがわかると思います。
そして、注目すべきは岡崎が横パスのコースを消して、中央の選手へパスするように誘導していること。
思い通りにパスを出させたら相手選手をCBと挟んでボールを奪い取り、ロングカウンターに繋げました。
 

リトリートを理解してサッカーを楽しもう

リトリートについて解説していきました。
ぜひ今回解説したことをしっかりと覚えて、サッカー観戦をもっと楽しんでくださいね。

サッカーのディフェンス戦術について知りたい方は「【守備】サッカーのディフェンス戦術7選!これで基本用語をマスターしよう」をご覧ください。
サッカーの戦術の基本を知りたい方は「【簡単】サッカーの基本戦術は4種類!初心者もこれだけ抑えれば完璧」をご覧ください。

今回はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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