FootBlaze

サッカー観戦を日常に。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

戦術

【守備戦術】サッカーのハイプレスとは?メリット・デメリットや代表的なチームも解説!

投稿日:2021年1月16日 更新日:

「ハイプレスって何?」
「ハイプレスのメリットとデメリットを知りたい!」
「ハイプレスを使う代表的なサッカーチームを教えて!」

本記事では、このような方に向けてハイプレスについて解説していきます。
 

ハイプレスを徹底解説!

  • ①サッカーのハイプレスとは?
  • ②ハイプレスのメリットとデメリット
  • ③ハイプレスを使う代表的なチーム

それではさっそく見ていきましょう。

①サッカーのハイプレスとは?

ハイプレスとは、高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪う守備戦術です。
自陣でブロックを作って守るリトリートと対立する戦術として知られています。

ハイプレス戦術では相手GKまでプレスに行くこともあるので、FWの選手にも高い守備への貢献が求められます。
 

2種類のハイプレス

ハイプレスには、

  • ビルドアップに対するプレス
  • カウンタープレス

の2種類があります。
 

ビルドアップに対するプレス

相手がパスを繋いでビルドアップする場合、それを邪魔するようにハイプレスをかけます。
ボールを奪った場合、相手の選手同士の距離が離れているため、一気にチャンスとなります。
 

カウンタープレス

カウンタープレスとは、ボールを失った直後にかけるプレスのことです。
カウンタープレスをかけることによって、相手のカウンターを防いだり、再び自分たちがボールを保持したりすることができます。
ボールを奪った場合、相手は前がかりになっているため、縦に素早く仕掛けることでチャンスを作ることができます。
 

カバーシャドウが重要

ハイプレスを行う上では、カバーシャドウという技術が大切になります。
カバーシャドウとは、相手のパスコースを塞ぐようにポジションを取ることです。

カバーシャドウを使うことで、パスコース上にいる相手の選手を無効化しながらプレスを行うことができます。
これにより、1人で2人の相手に対応できるため守備側が数的有利の状況を作り出すことができます。

カバーシャドウについて知りたい方は「サッカーのカバーシャドウとは?メリット・デメリットや実際のプレー動画を解説!」をご覧ください。

 

②ハイプレスのメリットとデメリット

ハイプレスのメリット

ハイプレスには、

  • ショートカウンターに繋げられる
  • ボールの保持率が上がる
  • 相手の自由に攻撃をさせない

という3つのメリットがあります。
 

ショートカウンターに繋げられる

ハイプレスを行い、相手陣内でボール奪取することでショートカウンターに繋げることができます。
ショートカウンターとは、高い位置でボールを奪い、手短に仕掛けるカウンターのことです。

ボールを奪った直後はゴールに近い位置にいる上、相手の守備は整っていません。
素早く攻めることで、通常の攻撃と比べて簡単にゴールに迫ることができます。
 

ボールの保持率が上がる

ハイプレスをかけることで素早く相手からボールを奪い返すことができるので、ボールの保持率が上がります。
そのため、ポゼッションサッカーを志向するチームは守備戦術としてハイプレスを取り入れることが多いです。
 

相手の自由に攻撃をさせない

ロングボールだけを使うチームは別ですが、大体の攻撃はビルドアップから始まります。
そのため、ビルドアップに対してハイプレスをかけることで相手の攻撃のリズムを崩すことができます。

ハイプレスのデメリット

ハイプレスには、

  • ロングボールに弱い
  • 無効化されるとピンチ
  • 体力を消耗する

という3つのデメリットがあります。
 

ロングボールに弱い

ハイプレスを行う場合、前線と後ろの選手の距離が離れてしまうとプレスが弱まってしまうため、高い位置にディフェンスラインを設定します。
その際、DF背後に広大なスペースが生まれるのでロングボールに弱くなります。

いくら守備がハマっていたとしても、ロングボール一本でラインブレイクされ、失点してしまうシーンはよくあります。
 

体力を消耗する

相手が攻めてこなくても自分たちからハイプレスかけに行くので、試合を通して長い時間走ることとなり、体力をかなり消耗します。
そのため、ハイプレスの戦術を取り入れているチームは若くて走力のある選手で構成されていることが多いです。

ただ守備がハマっていれば、すぐに取り返してボールを保持することができるので、体力の消耗をあまり感じません。
 

無効化されるとピンチ

ハイプレスは上手くいけばずっと攻撃ができますが、プレスを無効化されてしまうと一気にピンチになります。

また、戦術理解度の低い状態でハイプレスを行うと無効化されることが多くなるため、全く意味のない戦術になってしまいます。
そのため、ハイプレスを行う際はしっかりと戦術が成熟している必要があります。
 

③ハイプレスを使う代表的なチーム

ハイプレスを使う代表的なチームとして

  • リヴァプール
  • 横浜F・マリノス

の2つがあります。
 

リヴァプール

リヴァプールはハイプレスを使うチームとして有名です。

動画を見るとわかる通り、相手がボールを持った瞬間に一気に複数人の選手が襲いかかります。
ここまでの激しいハイプレスは、戦術が相当浸透していないとできません。

リヴァプールは特にカウンタープレスからショートカウンターで得点を取るのが上手く、カウンタープレスをしやすい状況を意図的に作り出す「ゲーゲンプレス」という戦術を使います。
 

ゲーゲンプレスとは

ゲーゲンプレスとは、カウンターを狙ってプレスをかけてくる相手へ対抗するプレッシングの戦術です。
相手がボールを奪いやすい状況を意図的に作り出し、相手が前がかりになったところでボールを奪い返してショートカウンターを仕掛けます。

 

横浜F・マリノス

Jリーグの横浜F・マリノスは「ハイライン・ハイプレス」の戦術を使っています。

こちらの動画をご覧ください。
(再生ボタンを押すと該当プレーから再生されます。)

クロスが流れたものの、相手がトラップミスしたことを見逃さずにFWがプレスをかけにいきます。
それに連動してSB、ボランチの選手がハイプレスをかけたことで相手SBのパスがずれ、得点につながりました。
 

ボール奪取からわずか4秒でゴール

ペナルティエリア付近でボール奪取できたため、わずか4秒のうちにゴールすることができました。
このようにハイプレスでボールを奪えると、短い時間で簡単に得点することができます。

 

ハイプレスを理解してサッカーを楽しもう

ハイプレスについて解説していきました。
ぜひ今回解説したことをしっかりと覚えて、サッカー観戦をもっと楽しんでくださいね。

サッカーのディフェンス戦術について知りたい方は「【守備】サッカーのディフェンス戦術7選!これで基本用語をマスターしよう」をご覧ください。
サッカーの戦術の基本を知りたい方は「【簡単】サッカーの基本戦術は4種類!初心者もこれだけ抑えれば完璧」をご覧ください。

今回はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

-戦術
-

執筆者:

関連記事

【守備】サッカーのフォアチェック、リトリートとは?意味や代表的なチームを紹介!

フォアチェック、リトリートとは?メリットとデメリット、それぞれの守備戦術を使っているチームについて解説します。

サッカーのカバーシャドウとは?メリット・デメリットや実際のプレー動画を解説!

サッカーのカバーシャドウとは?カバーシャドウの意味やメリットとデメリット、実際のプレー動画ついて解説しています。

【戦術用語】ポジショナルプレーとは?優位性と3つの具体例を解説

ポジショナルプレーとは?ポジショナルプレーで確保すべき3つの優位性とポジショナルプレーの具体例についても解説しています。

【戦術用語】サッカーのオーバーロードとは?3つのメリットやプレー動画を解説!

サッカーのオーバーロードとは?用語の意味やメリット・デメリット、オーバーロードを作り出している実際のプレー動画を解説しています。

ニアゾーン(ポケット)とは?現代サッカーで重視される3つの理由と攻略法を解説!

サッカーのニアゾーンとは?ニアゾーンが重要である3つの理由とニアゾーンを攻略する斜めのパス、ダイアゴナルランについて解説しています。