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戦術

【サッカー用語】バイタルエリアとは?崩し方と守り方をそれぞれ解説!

投稿日:2021年1月28日 更新日:

「バイタルエリアって何?」
「バイタルエリアの崩し方を知りたい!
「バイタルエリアを守るにはどうすればいい?」

本記事では、このような方に向けてバイタルエリアについて解説していきます。


 

目次

それではさっそく見ていきましょう。
 

バイタルエリアとは?

バイタルエリアとは、横幅がペナルティエリア、縦幅がDFとMFの間のエリアのことです。
そのため、横幅は一定ですが、縦幅はDFとMFのポジショニングによって変化します。
 

アタッキングサードとの違い

バイタルエリアと似たような言葉としてアタッキングサードがあります。
アタッキングサードとは、ピッチを横に3分割したときに相手ゴールに近いエリアのことです。

つまり、バイタルエリアは変化しますが、アタッキングサードは大きさも位置も変わらないエリアであるという違いがあります。

アタッキングサードについて知りたい方は、「アタッキングサードとは?バイタルエリアとの違いや3つの攻略法を徹底解説!」をご覧ください。

 

バイタルエリアの重要性

バイタルエリアで前を向いてボールを持つことが重要なのは、相手DFが迷うからです。

DF側がバイタルエリアでボールを持つ選手にプレッシャーをかけにいくと、最終ラインが手薄になってしまいます。
しかし、プレッシャーをかけないとボールホルダーにドリブルで前進されてしまいます。
このように、どちらの選択をしても不利な状況が生まれてしまうため、相手のDFは判断に迷うことになるのです。
 

バイタルエリアの崩し方

ここでは、バイタルエリアの崩し方として

  • レイオフ
  • ハーフスペースにポジションをとる
  • CFが下りる

という3つの方法を紹介していきます。
 

レイオフ

レイオフとは、楔のパスを受けた選手がワンタッチで前を向いている味方に落とすことです。

バイタルエリアで前を向くためには基本的にターンをしなければいけませんが、レイオフを使うことで、ターンすることなく前向きの選手を作ることができます。
 

ナポリのレイオフ

レイオフを上手に使うチームとして代表的なのは、ナポリです。
ファビアン・ルイス(8番)の鋭い縦パスをジエリンスキ(20番)が落としたことで、インシーニェ(24番)がバイタルエリアで前向きにボールを受けることができていますね。
そして、CBがプレッシャーをかけるか迷ったところでインシーニェがダイレクトシュートを決めました。

レイオフについて詳しく知りたい方は、「サッカーのレイオフとは?3つのメリットと美しく崩すプレー動画を解説!」をご覧ください。

 

ハーフスペースにポジションをとる

ハーフスペースとは、ピッチを縦に5分割したときに中央とサイドに挟まれる2つのエリアのことです。

このエリアとバイタルエリアが重なる場所にポジションをとることで、「DFとMFどちらが見るのか」「CBとSBどちらが見るのか」という2つの迷いを生じさせることができます。
 

フォーデンのランニング

こちらの動画では、WGのフォーデン(47番)がハーフスペースとバイタルエリアが重なるエリアにランニングしたことで、CBとSBが交錯してフリーになりました。
また、ボランチの選手がDFにフォーデンを任せたことにより、カバーが遅れてしまったのもわかりますね。

ハーフスペースについて詳しく知りたい方は、「ハーフスペースとは?現代サッカーで重要な3つの理由【動画あり】」をご覧ください。
フォーデンについて知りたい方は「【逸材】フィル・フォーデンってどんな選手?プレースタイルや特徴を解説!」をご覧ください。


 

CFが下りる

CFが少し低い位置まで下りることでも、バイタルエリアを崩すことができます。
なぜなら、それまでマークをしていたCBがついていくべきなのか、ディフェンスラインに残るべきなのか迷うからです。

この動きは、偽9番という戦術としてよく使われています。
 

偽9番・フィルミーノ

フィルミーノ(9番)は偽9番として有名です。
動画を見ると、普通のCFとは違ってバイタルエリアにポジショニングしていることがわかります。
これにより、CBにとってシュートは打たれたくないけどプレッシャーをかけづらい状況を作り出し、最後はスルーパスでチャンスを演出しました。

偽9番としては、他にもメッシやトッティなどが有名です。

偽9番について詳しく知りたい方は、「【動画あり】偽9番とは?メリット・デメリットを解説」をご覧ください。

 

バイタルエリアの守り方

バイタルエリアの守り方として

  • スペースを小さくする
  • カバーシャドウ

という2つの方法を紹介していきます。
 

スペースを小さくする

説明した通り、バイタルエリアの縦幅はDFとMFの間の距離です。
そのため、単純にDFとMFが作る2つのラインが近づけば、バイタルエリアは小さくなり、使われづらくなります。
また、バイタルエリア内に潰し役の選手を配置することも有効です。


 

カバーシャドウ

前から守備をするチームであれば、パスコースを切りながらプレッシャーをかけることでバイタルエリアへの侵入から守ることができます。
このようなプレッシャーのかけ方をカバーシャドウと言います。

カバーシャドウについて詳しく知りたい方は、「サッカーのカバーシャドウとは?メリット・デメリットや実際のプレー動画を解説!」をご覧ください。

 

バイタルエリアに注目してサッカーを観てみよう

バイタルエリアの意味や崩し方、守り方について説明していきました。
今後はぜひバイタルエリアに注目して、試合観戦してみてくださいね。

現代サッカーの戦術を知りたい方は、「【必見】サッカーの戦術用語12選!現代サッカーを語る上で欠かせない用語を徹底解説」をご覧ください。

今回はこれで以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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